少し鬱っぽいと感じたら

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The Light of Autumn

最近ブルース・スプリングスティーンが自伝『Born to Run』で鬱を告白して話題になりましたが、10数年前のことになりますが、私はいくつかのことが原因で鬱っぽい(病院には(行きたくなかったので)行きませんでした。ですので鬱とは断言できません)症状に半年以上悩まされていました。

無気力で、何もやる気が起こらず、ただ寝ていたい、横になっていたいというもので、自分自身のことを含めさまざまなことへの怒り、失望、不安など、寝ているとき以外はこれらのことが頭をよぎり、集中力が続かず、さらには何も考えることが出来なくなり、起きているとすぐに疲れてしまうという状態でした。

この状態を克服出来たのは、その時はフリーランスだったのですが、当時東京の千代田区にあった歴史のある主に海外向けの広告代理店に転職したことがきっかけで、環境もよくなり、数週間で克服することができました環境が助けてくれたのです。(その広告代理店も3ヶ月で前職のIT・Web制作会社に転職するわけですが…)。

それから長期の鬱っぽい症状に悩まされることはなくなりましたが、いまだに1年のうち3、4回、理由なく少し鬱っぽくなることがあります。とにかく思考能力が極端に落ち、頭が重く感じるようになるので、可能であれば横になったり、寝たりするのですが、それが数時間で終わってくれるのか、それとも数日続くのかは私もわかりません。

そこで少し鬱っぽくなったときに、動きたくないときは、横になって素直に休む。寝る。私にとってはこれが一番です。しかし、もし動けそうであれば、(現在はほぼ毎日走っているわけですが)走ることにしてみました。強制的に身体を動かして、汗をかくのですね。強制的といっても無理はしません。ゆっくりと5kmを40分以内で走ります。

最初はきつかったり、頭も重く少しぼーっとしているのですが、走り続けていると徐々に血流がよくなるのか、それともいい脳内物質が出てくるのか、頭が軽く感じられ、クリアになってきます。いつもの走っている状態になるのです。走り終えれば心身共にスッキリして、走る前よりも前向きになれるような気がします。

本当にこれは私の経験に基づいた主観の超経度の鬱っぽい症状で、もちろん万能なものではないと思いますが、もし私のようにたまに少し鬱っぽくなることがあるようであれば、試しに少し走ってみるのもいいかもしれません。コストもほとんどかかりませんし、外に出て新鮮な空気を吸うだけでもリフレッシュにはなるでしょうしね。

今回『Born to Run』で走る話とかけているわけではありません。こちらは単なるジョギング、あちらは明日なき暴走ですから……